国慶準備委員会が9月8日に今年の国慶日式典のメインビジュアル「金陽雙十」を公開したことについて、中国国民党は次のように指摘しました。

中華民国の国慶日を祝うのに、スローガンを「Taiwan National Day」と名付けた民進党政権下の国慶日メインビジュアルでは、再び我が国の国名と国旗が消えてしまいました。また、それだけでなく、今年民進党政権が発表した新バージョンのパスポートも、「TAIWAN」の文字だけを拡大し、中華民国の英語名を極端に縮小し、「REPUBLIC OF CHINA」は国章の周りにある小さな飾りになってしまいました。蔡英文政権は、パスポートのデザインや国慶日のメインビジュアルなど、あらゆる面で類似の小細工をし、まるで英語を使って台湾独立をしたかのようです。蔡英文政権にとって、中華民国という正式名称は外国人に言いづらいですか。蔡英文政権にとって、中華民国は使えない語彙ですか。

国慶準備委員会の説明事項によると、今回の国慶は「半世紀以上の試練を乗り越え、民主と自由は台湾人の安全を守ると共にインド太平洋地域の安定を維持していることを象徴している」とあります。しかし、中華民国の110回目の国慶日を祝う一方で、民進党政府が述べるところの我が国の歴史は半分しかありません。110年の歴史を半分にすることに一体どのような主張や概念が込められているのでしょうか。また、「半世紀以上」という概念はどこから来たのでしょうか。どのような計算方法を用いたのでしょうか。110年にわたる中華民国の歴史を公然と改ざんすることは譴責すべきことです。さらに、国慶準備委員会が提案したメインビジュアル配色の説明文を見ると、民進党のカラーである「民主緑」と命名したことが明らかになりました。昨今の民進党陣営の独裁やでたらめな行為を考えると、泣くに泣けず笑うに笑えない命名と言えるでしょう。

蔡英文政権発足以来、今年で第六回目の国慶を迎えますが、残念ながら中華民国は再び国慶の脇役となってしまいました。中国国民党は民進党政府に対し、真の平和を維持し、国の主権を守るために、イデオロギーに縛られた政策や派手な言葉による内部宣伝をやめ、誠意をもって歴史と向き合い、現実的な方法で現状と向き合うよう呼びかけました。